どうもこんばんは、道化師です。
さて、本日のテーマは、前回とおなじになりますが、保護貿易についてお話していきたいと思います。
保護貿易とは:自国の産業が、貿易によって打撃を受けないように、関税などをかけて、自国の産業を守るように貿易をすること。
実は、保護貿易と言うと関税ということを言うだけの人がいるのだが、実際には、保護貿易とは、関税のことだけを言うわけではない。
保護貿易には、もう一つ覚えておかなければいけないことがある。
非関税障壁(ひかんぜいしょうへき):これ重要ワード。 というものがある。
さて、この非関税障壁であるが、いくつかのパターンに分類されることになるのだが、まずは、言葉の定義から
非関税障壁とは:関税以外の方法によって貿易を制限すること
これを非関税障壁という。
つまり、裏を返せば、非関税障壁というのは、関税以外の方法であれば、どんな手段であったとしても非関税障壁ということになるのである。
では、非関税障壁というのはどのような種類があるのかということをお伝えしていきましょう。
非関税障壁の種類
1,数量制限による輸入制限(これが最もわかりやすい非関税障壁)
例えば、アメリカが、日本からの自動車の輸入は、年間50万台までとする。
というような政策のこと。
この政策の場合。年間の自動車売上台数が2000万台と仮定すると、そのうち50万台度言うことになれば、全自動車の生産台数の2.5%に過ぎないので、ほとんど影響を受けないという政策になる。
2,国内法による非関税障壁(これが、最も厄介というより理解している人がそもそも少ない。)
例えば、日本の自動車産業なんかがその例になる。
日本の道路と海外の道路では、そう。
左側通行と右側通行で異なっている。
したがって、左ハンドルの車は使いにくい。
ということになります。
さて、この状況では、基本的にアメリカ車は売れないということになる。
他にも昔、具体的にあったこととしては、日本語入力ができないもしくは、日本語に対応していないパソコンは輸入そのものができないといった規制があった。
こういうのも、全て、非関税障壁の部類ということになる。
3,商習慣による非関税障壁
これは、ある意味では、日本独特の習慣と言ってもいいかもしれないが、日本では、値段の交渉をするときなどに、契約書をかわして、数量値段を決めるということがあまりない。
破った場合には、違約金を払えというような書面によるやり取りをほとんどしていないケースが有る。
さて、この状況でアメリカ人が日本で物を売ろうとするとどうなるか?
アメリカ人「この製品は、こんなに素晴らしくて、こんなにすばらしいんですよ。」
日本人「へぇ、いい商品ですね。取引しましょう」
アメリカ人「そうですか、では、こちらの契約書にサインしてください。(ドン)100ページの書類」
日本人「めんどくさいなぁ。全部英語やし。めんどくさい。やっぱりいいです。」
アメリカ人「どうしてですか?契約の値段が気に入りませんか?」
日本人「いや、物を売買するときそんな毎回契約書とか書かないんで。」
アメリカ人「え、どうやって商売してるんですか?」
日本人「大体の空気感!!!」
アメリカ人「Why Japanese People!!!」
別の場所
アメリカ人「お菓子を日本で売りたいんですけど?」
日本人「紹介はある?」
アメリカ人「????ないですが????」
日本人「じゃあダメです。」
アメリカ人「お菓子を売りたいんですが、こちらのお店でおいてもらえませんか?」
日本人「○○さんの紹介ある?」
アメリカ人「ありませんが・・・。ないとダメなんですか?」
日本人「当たり前だろ。空気読めよ!!!」
アメリカ人「Why Japanese People!!!」
今でも少し残っているが、商売でものを売るためには、信用を得られる行動が必要になってくる。
地域のイベントに参加したり。
みんなとの親睦に参加したり、先輩に顔を立てて、同業者の方々に挨拶をして、おみやげを配り、お酒を飲み。
そうして、ようやく仕事を手に入れるわけだが・・・
道化師「まぁ、海外の人にはそれが全く理解できないわですよね。www」
しかも、この商習慣は、さらにやっかいなのは、法律で規制しているわけでもないのに、やたらと日本には厳然と存在してしまっているということにある。
なぜか、月曜日は絶対に休み理髪店。
なぜか、日曜日は全部休み東京丸の内の飲食店。
お中元もお歳暮もどの地域も全く同じ時期。
年賀状も全く同じ時期。
クリスマスになればデートする。
地震になれば、ちょっとしたことで不謹慎だぞ。
みたいな。
そう、日本は、KY(くうきよめない)人に対して冷酷な国なのだ!!!
というわけで、合言葉は、自然美しい・古典の世界はすばらしい・美術心が綺麗になる。・音楽:心を豊かにしてくれる。
次回もできれば、非関税障壁についてお話していきたいと思います。
篠崎にある松井塾の塾長が高校生・中学生向けに大学受験・高校受験を突破のために作られたブログになります。基本的には、入試で出された問題をベースにして勉強に親しみやすいものとなっております。ご覧になられた方には、賛否両論あると思われますが、何卒よろしくお願いいたします。
2017年1月20日金曜日
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