2017年6月2日金曜日

第一次世界対戦と第二次世界対戦から考える。安全保障のジレンマ

どうもこんばんは、松井塾長の松井です。

さて、本日のテーマは、「安全保障のジレンマ」でお送りしていきます。

安全保障のジレンマとは:自国に対する脅威を排除しようとして、安全保障を強化すると、さらに自国に対する脅威が増大してしまうということ。

で、ここからが、第一次世界大戦を中心に見ていきたいと思います。

実際の歴史とは異なるが、ドイツとフランスの関係から考えていくとわかりやすい。

ドイツとフランスは、陸続きの国で隣国ということになる。

お互いがお互いに対して、敵対国という関係になる。

さて、ドイツは、フランスに対して、軍事力が少ないという状況になる。

そこで、ドイツは、自国の軍事力を強化する。

一方それを見たフランスは、ドイツを危険視しているので、フランスも軍事力を強化する。

ドイツは、さらに軍事力を強化した、フランスを見て、オーストラリアとの同盟を締結する。

それを見たフランスは、ロシアとの同盟を締結する。

それを見た、ドイツは、さらにそれを危険視するので、ロシアとの敵対関係である。オスマントルコとの同盟を締結する。

それを見た、フランスは、さらなる脅威に対する、同盟として、英国と同盟を成立させる。

さて、この結果、サラエボ事件という本来であれば、二カ国間での戦争になるはずが、世界全体を巻き込んだ戦争へと発展してしまうということである。

これが、安全保障のジレンマということになります。

で、ここで、注意してほしいのは、だから、武器や軍隊は必要ないと言っているわけではない。ということ。

軍事力の強化と安全保障の脅威に対する強化は必要ではあるが、外交による解決方法を見失ってしまうと、必ず戦争になってしまうということになる。

つまり、軍事力や、経済力や、外交力は全て密接に関連しているので、それをどうやって戦争を回避していくのかということが重要なわけです。

テレビなどで言われている。

軍事力の強化すれば全て解決できるとか

軍事力を持たなくても、話し合いで全部解決できる。

と言った極端な論調はそもそも間違いで、総合的に安全保障を考えていかないと、結果的に戦争になっていきますよということです。

こういう大きな問題を解決しようと思うのならば、安易な解決方法に頼ってはいけないということです。

というわけで、本日の結論はこちら。

安全保障は、総合的に様々な角度から考えないといけない。

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