2018年4月11日水曜日

格差がなぜいけないのか?

 「トマ・ピケティの本からの問題は最近良く入試問題に出される。道化師です。」

 さて、本日の読解問題のテーマはこちら!!!

 「格差がなぜいけないのか???」

 ということになります。

 道化師「簡単に説明しましょう。格差がなぜいけないのかということになるんですが、成功のしやすさが、異なるからということになります。」

 ここにゲームがあったとします。

 100万円を賭けると、50%の確率で3倍になるが、50%の確率で、0円になるゲームが有ったとします。

 このゲームはやるべきかやらないべきかと言われれば、確実にやるべきです。

 道化師「これは、期待値という考え方で説明がつきます。」

 100万円をこのゲームを一回するごとに、どのくらいの金額になるかというと・・・

 やる前 100万円

 やった後 300万円×0.5+0円×0.5=150万円

 ということになるので、やればやるほど、50万円儲かるということになります。

 道化師「つまり、確実に勝てるゲームになります。」

 道化師「じゃあ、やるべきか???」

 それでは、破産する確率を見ていきましょう。

 元手100万円の人は、破産する確率

 50%ということになる。(2回に1回破産する)

 じゃあ、1000万円もっている人が、破産する確率は???(めんどくさいので、10回連続外れるということを考えましょう。)

 1024分の1ということになります。(本当は、もう少し高いですが・・・)

 つまり、元手の資金が多ければ多いほど、成功確率は上がるが、元手の資金が少なければ少ないほど成功確率は低いということになります。

 こういうことが問題だろ???

 っていうことで、そもそも格差が問題だということになる。

 で、これが、大学の選択や就職活動にも影響するということになります。

 親の資産が1000万円ぐらい簡単に出せる家庭ならば???

 子どもに、海外の職場に就職させてみるとか、国内のありとあらゆる企業に就職活動させることが容易であるが・・・

 そもそも資産に余裕が無い場合は、選択肢が限られてくるということになります。

 こういう風にして、格差が固定化され続けるという問題が発生するよね。

 ということになります。

 松井塾長「で、この問題の帰結点は実は、難しい。資産に対して課税すればいいというそういう簡単な問題ではないということになるので、この話は、またの機会にさせていただきます。」

 というわけで本日の結論

 「はじめに持っている資金の多いか少ないかで成功できる確率は変わる!!!」

 

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