2017年10月11日水曜日

税と保険についての解説

 「保険屋さんよりも保険に詳しい時がある。松井塾長です。」

 さて、本日のテーマはこちら。

 「税金と保険について」ということになります。

 松井塾長「えーと、これは、社会の公民でよく出されることなんですが、保護者のみなさんもなかなか理解していない人が多いのではないでしょうか?」

 松井塾長「保護者の中には、全部めんどくさいから税金で全部やれよ!!!という人も多いのではないでしょうか?」

 松井塾長「私も実はその一人なんですが、個人的には、消費税と資産課税の2本だけでいいだろうと思っています。」

 松井塾長「ですが、そもそも、税金と保険というのは似て非なるものなので、まったく別のものなので、そこをしっかりと理解しましょう。」

 それでは、そもそも公的保険って何か???

 松井塾長「まぁ。日本にはいろいろな保険制度があります。医療保険・介護保険・国民年金・厚生年金(まぁ、年金も保険の一種と考えていいです。)」

 松井塾長「じゃあ、公的年金にしろ公的保険にしろ何のためにあるんだって話。」

 松井塾長「説明しよう。リスクカバーのためにあるのが保険である。」

 医療保険:病気になってしまったときの保険。

 介護保険:介護が必要になってしまったときのための保険

 国民年金・厚生年金:長生きをしてしまったときのための保険

 松井塾長「というわけで、説明すると、リスクのために保険はある。病気・介護・長生きというリスクのためにある!!!」

 道化師「長生きがリスク???」

 松井塾長「そのとおり。長生きというのは、本来リスクとしてカウントされている。同じく、早死にも同じようにリスクということになる。」

 で、ここからが問題なんだが、もし、人間が仕事ができなくなると同時に確実に死亡してしまうというロボットだとしたら・・・

 松井塾長「預金に頭を悩ませる必要性もないし、介護の心配をする必要もないし、入ってきた給料は、パーッと使えるというハッピーな状態になる。」

 松井塾長「ところが、実際には、100歳まで生きるかもしれないし、50歳で死んでしまうかもしれないという予測ができない状態になってしまう。」

 松井塾長「じゃあ、どうするか?みんなで負担し合いましょうというのが保険のシステムということになります。」

 松井塾長「しかも、老化とともに厄介なのは、仕事ができなくなるという厄介さにある。老化してしまうと、仕事ができないので収入がなくなってしまう危険性があるので、それを補うためにあるのが、年金システムということになります。」

 松井塾長「まぁ、要するに働けるうちはハッピーだけど、働けなくなって、収入が途絶えると困るので、年金システムを構築しましょうということです。」

 一方の税金:所得税・住民税・消費税

 これは、全然別。

 松井塾長「税金の基本は、所得の再分配性にある。お金持ちの人から貧乏な人への分配になります。」

 松井塾長「で、ここで日本だけが不思議な現象が起こる???」

 松井塾長「要するに、税金は、増税すればするほど、金持ちには不利になり、貧乏人には有利になる。」

 松井塾長「ところが・・・。アンケート調査をとると・・・。なぜか???金持ちほど増税に賛成し、貧乏人ほど増税に反対するという謎の現象が起こる。www」

 松井塾長「おいおい。税金のシステム理解しているのか???ということになる。」

 道化師「いやいや。松井塾長。無駄な支出がたくさんあるから、それを減らしたほうがいい。という意見がありますやん。」

 松井塾長「無駄な支出って何???」

 道化師「例えば、公共事業とか???」

 松井塾長「公共事業はたくさんやってくれたほうが貧乏人に有利でしょ???」

 道化師「???」

 松井塾長「言おうか???」

 松井塾長「公共事業を日本政府がしまくるということは、建設従業員の労働力が大量に必要になるよね???ということは、建設作業員の人手不足が発生するので、賃金は上がるよね???」

 道化師「はいはい。」

 松井塾長「そんなに儲かるなら、俺も建設作業員やろうって人が増えると、アルバイトの人がこぞって、建設作業員に転職したり、他の産業の人が、建設作業員に転職したりするよね???」

 道化師「確かに。」

 松井塾長「ということは、経営者は、人手不足を解消するために、アルバイトの賃金を引き上げるしかなくなるよね???」

 道化師「そうですね。」

 松井塾長「この場合、資産家は苦しくなって、労働者は豊かになっていると思うんだが???」

 道化師「おおーーー確かに。」

 松井塾長「だから、国が、公共事業やりまくってくれたほうが、貧乏な人には有利だと思うが???」

 道化師「よく考えればそうですね。」

 松井塾長「ですが、こういう風にみんなは、考えないので、アベコベな社会が出来上がる。」

 富裕層:増税して、弱者を救済しろ。(あなたは損しますが・・・)

 労働者層:減税して、小さな政府を実現しろ。(あなたは、損しますが・・・)

 道化師「いやいやwww」

 松井塾長「ところが、小泉純一郎内閣の郵政解散なんかまさにそう。富裕層が小さな政府に反対をし、貧乏な人ほど、大きな政府に反対するという謎な現象が起こった。」

 道化師「確かに。www」

 松井塾長「というように、非合理的なことが日本ではなぜか起こるwww」

 というわけで、本日の結論はこちら。

 「保険はリスクに対応するもの」

 「税は、所得の再分配をするためのもの。」

 「税も保険も弱者に有利なシステム!!!」

 道化師「ちなみに松井先生は、どの税金が一番いいと思いますか???」

 松井塾長「消費税!!!」

 道化師「なぜですか???」

 松井塾長「もっとも、脱税をしにくい税金だから!!!」


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