さて小学6年の時、エリートだらけの中学受験の世界に足を踏み込むわけだが、いきなり渡されたのが、予習シリーズ小学6年上巻。
わかる問題が一つもないwww。
というわけで、松井くんのとった戦法がこちら。
まともにやれば勝てるわけがない。
ならば、まともにやらなければいい。
学校に行く前の朝・休憩時間・塾・そして、夜中の12時まで勉強が続く。
尋常ではない勉強量を膨大に課す。
そんな生活を3ヶ月あまり。
一番上のクラスに入れることになった。やったね!!
また、この進路のスピードが恐ろしく早い。
しかも、塾長がきれる。
その名言がこちら。
「松井こんな問題小学校4年の時にやった問題だろうが、お前何やっとんじゃい。」ボカボカどつかれる。
松井くん小学生「ありがとうございます。すいません。」
本当に悔しかったのを覚えています。
言い訳したら負けだと思っていました。
だから、小学校4年の時に習っていないことを理解されないのが悔しいのではなくて、小学校4年の問題すら解けない自分が悔しかったということです。
その時の塾長のセリフがこちら
「偏差値というのは一生懸命勉強して一年で5ぐらい上がる。つまり、小学校5年生から通い始めたので、○○中学校。○○中学校とかには受からない」(ちなみに第一志望です。)
「なぁ、松井。お前も今まで一生懸命がんばってきたけど、小学校5年には塾に入っているやろう。」
松井くん「???はぁ。???」
合格発表の後
塾長「おまえさぁ、一生懸命努力もするのに恐ろしく簡単な問題が穴だらけだったよな。あれなんでよ。小学校4年の時とかにさぼってたのか?」
松井くん「すいません。僕、家が裕福ではないので、1年間しか受験勉強させてもらえなかったんですよ。だから、こんな感じです。」
塾長「!!!!嘘やろ。そしたら、お前天才やったのか?」
松井くん「いえ、四谷大塚の初めの試験では、仮入というところからスタートしました。」
塾長「はぁ、そしたら仮入部から、AコースBコースCコースときて、合不合判定で偏差値68なんて数字を叩きだしたのか?」
松井くん「はい。」
塾長「ということは、お前は、Cコースのあの膨大な宿題量をこなしながら、小学校4年・小学校5年の勉強の総復習をしながら、膨大な漢字を暗記しながらここまできたのか?」
松井くん「はい。」
塾長「あんなに怒られても言い訳一つしなかったよな。」
松井くん「はい。」
塾長「なんで!!」
松井くん「できていない自分が悔しかったからです。」
その時の塾長のセリフは今でもよく覚えている。
塾長「まだ、そんな侍がいたんやなぁ。殴っても涙一つ見せなかったしな。」
松井くん「まぁ、(しょせん京大卒の先生のパンチなんか痛くもなんともなかったしなwww)毎日のように小学校ではプロレスというか喧嘩やってたし、親父の拳の方が痛かったんで・・・。」
みたいな歴史です。
というわけで、私は何度もお伝えしていることですが、教え方がうまいのは、自分が何度も何度も何度も挫折を経験してきたからなんだよ。
松井先生は子供の頃から、頭が良かったんでしょう。みたいなwww
できない頃の俺を知らない。
そして、できなかった頃の俺をみんなに忘れ去られる。
みたいな。
ではでは、次回も松井塾長の誤解シリーズをお送りします。