2016年9月28日水曜日

入試によく出る市場の失敗をわかりやすく考えてみたい。

どうもこんばんは、道化師です。

さて、本日は、「市場の失敗」について考えていきたいと思います。

市場の失敗:これは、公民などではよく出されるテーマの一つですが、どういうわけか全く理解されないものの一つということになります。

まぁ、市場に全部任せっぱなしにしていたら失敗するじゃないか?

ということなんですが、これが理解しにくいらしい。

というわけで、本日は、市場の失敗を「婚活市場」におきかえて考えていきたいと思います。www

結婚というのは、経済学的に考えたばあい、自分の身の丈にあった人同士が結婚できれば、全てうまくいくということになります。

高スペック男子と高スペック女子

普通のスペックの男子と普通スペックの女子

低スペックの男子と低スペックの女子

なんていう具合に考えていくとわかりやすくなります。

まぁ、就職活動なんかにも当てはまりますよね。こういうことは。

でも、人間は、そんな風に機械やロボットのようには考えられないので結果的にこうなる。

高スペック男子をレアカード 高スペック女子をレアカード
だとすると、この人達の市場価値は異常に高くなる。

男も女も高年収の男性及び女性と結婚したいと仮定すると、

婚活市場においては、高スペック男子と高スペック女子に出会える機会(つまり、アクセス権)の値段が跳ね上がることになる。

すでに、高年収の状態にある人たちに対して出会うためにお金をみんながどんどん払う。

さて、ここまで読むと気がついたひとが多いと思うが、

これって貧富の差が拡大しないか?

ということになる。

これが市場の失敗。

市場だけに全てを任せてしまうと、本来貧富の差を縮小しなければならないものを逆に拡大させてしまう原因になってしまうということになる。

さて、ここで、貧富の差を縮小させるための切り札がこちら。

所得の再分配(しょとくのさいぶんぱい)

では、これらの婚活市場の格差を無理やり埋めるためにはどうするのか?

高スペックの男子と低スペックの女子を無理やりくっつける。

もしくは、高スペックの女子と低スペックの男子を無理やりくっつける政策を取る。

これが、再分配政策ということになるが、再分配政策には批判も多い。

それは、今の再分配政策が、正当性がないところにある。

今まで、努力してきた男性を、努力していない女性に渡す。

努力してきた女性を努力していない男性に渡す。

これって正当性があるのか?

ということになる。

つまり、経済学的には正しい政策であっても倫理的・道徳的には正しくないような気がする。

これが、所得再分配政策の根源的な問題点ということになる。

道化師「これが、政治の辛いところなんですが、がんばっていない人にお金を渡すのってどうなの?の批判に耐えられないということになりますね。まぁ、それが政治なんですが・・・。」

というわけで、本日の結論

市場だけに任せておくと貧富の差は広がり続ける。

ということになる。



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