さて、本日は、最近下火にはなりつつありますが、TPPについてのお話をしていきたいと思います。
TPP:環太平洋連携協定のことをいいます。
しかし、これらのことがよくわかっていないことがあるのですが、まぁ、平たく言ってしまうと、経済交渉というのは、自分の国に有利なように貿易のルールを決めましょうと言うむちゃくちゃな言い争い。
ということになります。
で、本来の自由貿易ということを完結に述べるとするならば、基本的には以下の3つの項目だけ書き込めばお話が終わります。
1,関税の撤廃
2,非関税障壁の撤廃
3,貿易補助金の撤廃
これだけで終わりです。
ところが、実際のFTAにしろTPPにしろながーいながーいながーい文章になって発行されます。
さて、それでは皆さんなんでなんでしょうかということですね。
とその前に、関税の撤廃・非関税障壁の撤廃・貿易補助金の撤廃について見ていきましょう。
関税の撤廃は、そもそも何ぞやって話なんですが、
アメリカと日本の車があったとしましょう。
アメリカ車100万円 日本車50万円だとすると、日本社が売れまくるということになります。
これに、日本車の関税50万円をかけることによって、同じ値段で勝負させることによって、同じ価格で勝負させることによって、アメリカの自動車産業を守りましょうというような形にするのが関税の役割。
じゃあ、非関税障壁ってなんでしょうか?
非関税障壁とは、ルールによって、物品を規制してしまうことにあります。
例えば、右ハンドルでない車は日本には輸入できないようにするとか、排気量が異常に高いバイクや車を法律によって規制してしまうということがあります。
これは、関税を用いないブロックということになります。
例えば、日本の農産物なんかは、もろにこれに当たります。
日本の農産物は世界でも類を見ないぐらい安全基準が異常に高い。
農薬・化学肥料使ってはいけない薬剤なんかを含めるとむちゃくちゃ基準値が高いということになります。
で、日本人が、この基準値を高くしているのは、日本人の国民性にあると考えられるのだが、あまりにも基準値が高すぎるので、海外の業者は、この基準を緩めろと言ってきている場合が多いです。
これが、非関税障壁で、関税以外の法律や、規制によって、外国企業を排除しようとする試みの一つということになります。
最後に輸出補助金というシステム。
輸出補助金とは、自国の産業で弱いものは、政府が補助金をつけて、海外に売るということになります。
例えば、先程の例で考えるならば、
アメリカの車100万円 日本の車50万円
これにアメリカの車に一台あたり50万円の補助金を支給する。
そうすると、アメリカの車50万円 日本の車50万円になるので対等に競争ができるだろうということです。
しかし、これって本当に公平な競争なのか?
という問題点が生じるということですね。
というわけで本日の結論
もしも、お互いの国が、対等に貿易をしたいだけならば、
関税の撤廃・非関税障壁の撤廃・輸出補助金の撤廃だけでいいはずなのに、なんでこんなにながーい文章がでてくるのだろうということです。