2017年4月14日金曜日

若者の雇用問題の厄介さ

どうも、こんばんは、松井塾長の松井です。

さて、何度もお話していますが、若者の雇用問題についてお話させていただきます。

まぁ、これは、全世界的に起こっている出来事なので、その辺については、しっかりとお話してきましょう。

これは、大学受験に出されるパターンとは全く別のお話になりますので、あくまでも将来の参考にしていただければと思います。

今の若者「定義上は18歳から29までと仮定したとします。」

さて、通学していない若者(要するに労働している若者)の割合は、どうなっているのか?

覚え方としては、4対4対1対1と覚えてください。

4割が正規雇用 4割が非正規雇用 1割が職を探している。 1割が職を探すことそのものを諦めてしまった人。

という構成になります。

さて、問題は、ここからなのですが、若者が普通に勉強し普通に仕事をすると普通に非正規雇用になります。

例えば、この4割に属する正規雇用の人々の中には特別なスキルを持った人・非正規雇用の中から実力を発揮して正規雇用になった人も含まれての数字ということになりますので

いかに、大学新卒から正規雇用の就職をすることが難しいかわかるだろうか?

では、ここで、問題になってくるのは、なぜ正規雇用の枠が増えないのかということになるわけですが・・・

一つ大きな原因と言われているのは、正規雇用の人間を解雇できないシステムにあるから。

ということになります。

正規雇用の人間を解雇する場合には、ものすごくめんどくさい状況になります。

整理解雇の4要件を満たさなければ行けないという問題があります。(注意事項:実際には、中小零細企業などでは適用されない場合もありますし、必ず、この4要件を満たさなければならない。または、満たしたから解雇できるわけではない。)

1,人員整理の必要性

2,解雇回避努力義務の履行

3,被解雇者選定の合理性

4,手続きの妥当性

という、4つの条件を満たした場合に初めてクビにすることができます。

つまり、正社員の中に、ものすごくサボる人がいてもなかなか首を斬ることができない。

こういう状況になるわけです。

それでは、企業は、どのような選択をするのが最も合理的な選択といえるのか?

契約社員と派遣社員を使う。

やばくなったら、解雇をする。

という状況になる。

つまり、一度正社員になってしまうとよほどのことがない限り、解雇することができないというのが、現状ということになる。

一度、正社員になった人たちが全員優秀なまま働き続けてくれるのかというと・・・(極端な例ではあるが・・・)

「彼女に振られたので会社行きたくありません」

とか

「ゲームしたいので休みます」

とか

「ちょっと沖縄旅行に行ってきます。」

というようなことを言われた場合に、果たして正社員を解雇できないとなると・・・そのしわ寄せは誰が被るのか?

「そう。やらない人を首にできないので、他の社員の給料を少しずつ減らしたり、次からは正社員を雇うのを辞めようということになってしまう。」

じゃあ、そういう制度をやめてしまおうということになるが、それはすごく嫌がるのは、今、正社員になっている人たち。

それは、現在の40代・50代の人たちということになるのかな?

じゃあ、ここで問題です。民主主義である日本において、どちらの意見のほうが通りやすいですかというと・・・

そう。若者の意見は通りにくくなるよね。

したがって、結果的に若者にしわ寄せがいくということになる。

まぁ、こんなかんじなのが、今の若者の雇用問題ってことですね。

松井塾長「で、ここで私がいいたいのは、現代の社会に文句をいうことではありません。そんなことをしてもルールの中で生活するいじょう、それについて文句を言うのは間違いです。」

松井塾長「私が、いいたいのは、基本的にはAIの発達や、雇用問題の歪はどんどん悪くなっていくので、我々は、もっともっと努力していかないと生きていけないですよ。ということ。」

松井塾長「人生っていうのは与えられたカードで勝負するしかないので、その与えられたカードを使ってがんばるってことが大事。」

松井塾長「よく、不幸だっていう人がいますが、我々日本人に生まれて、配られたカードに文句を言うのは、贅沢言いすぎだと思っています。」

松井塾長「やはり、これからの時代は普通の努力がデキる人ではなくて、圧倒的な努力ができる人が求められる時代。社会が、自分に対して何をしてくれるかを考えないで、自分が社会のためになにができるかを考えよう。」



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