2016年6月19日日曜日

ブラック企業問題

どうもこんばんは、松井塾塾長の松井です。

さて、本日は、将来に向けてのお話になります。

よく世間で言われているブラック企業ですが、基本的にはすべての企業は、ブラック企業に陥ります。

さて、それではなぜブラック企業ばかりになるのかということをお話していきたいと思います。あ、ちなみに私は、人を雇っていませんのでブラック企業にはなりませんが、もし、就活をして就職をしてこんなはずじゃなかったと思わないようにしてください。

ブラック企業が成立する理由。

1,正社員のコストが高すぎる。

さて、まず、中小企業でも大企業でもどこの企業でもいいのですが、正社員一人あたりのコストを考えたことがあるのでしょうか?

自分の給料を、時給に直して考えてみると、時給1000円ぐらいじゃんみたいなことになるのですが、おいおいって思います。

基本的に、正社員一人を雇用するには、時給3000円分支払うと思ってください。

もし、この文章を読んでいる人で、すでに雇われている人がいたら、そんなわけ無いだろうと思いますが、そんなことあります。

まず、時給に直して、1000円ぐらいの給料をもらっている人がいたら、大体時給400円ぐらいの社会保障費用を払わなければなりません。厚生年金と健康保険になりますね。

さらに、ここに、コピー機代やコーヒー代などの諸々の支出、つまり一人の人間を雇うのに必要な経費が時給あたり600円発生します。

これで、ボーナスを払うと、2ヶ月ぐらい払うと、すぐに時給3000円以上かかってしまいます。

要するに、正社員として雇われるためには、時給3000円以上の仕事をしないと、はじめから無意味ということになります。

年収300万円の人がいると、900万円分の利益を上げてきてようやくトントンということになります。

2,ブラック企業とホワイト企業では条件が同じ場合ブラック企業のほうが生き残る。

さて、皆さんここで考えてください。

一日、8時間しか労働しないグループと、一日一六時間働くグループがいたとします。

どちらも同じ給料だとします。

当たり前ですが、一日一六時間も働くグループの方も給料は同じと仮定します。

工場のラインなどで考えるとわかりやすいのですが、一日一六時間働く方は、基本的にものを一つ製造する値段が下がりますよね。

したがって、ブラック企業のほうが強くなってしまうんですね。

3,正社員はできない人がいても簡単に切れない。

例えば、正社員の中に全く働かない人がいたら、どうしますか?

解雇しますか?

ということなんですが、正社員は簡単に括が切れないシステムになっています。

割増退職金制度ということになるのですが、どうしても解雇しなければならない場合。退職金を上乗せして退職してもらわなければならないという制度があります。

つまり、それを働く人たちで補うということになりますので、結果的にどんどんブラックになっていきます。

4,そもそもホワイトな企業は、人がやめないので採用もいらない。

ホワイト企業に就職したいというような書き込みがよく見られますが、そもそもホワイト企業だった場合、離職するのか?ということになりますよね。

みんな会社辞めたがらなくなりますよね。

となると、ホワイト企業のイスは限られてくる。

そして、高齢者雇用の義務がさらに引き上げられてますので、ますます、若者がそういった会社に就職できる可能性は低くなるということになりますよね。

松井塾長「まぁ、簡単なことなんですが、そもそも働くってことはしんどいってことです。これからは、機械化の流れでさらにしんどくなってきますが、バリバリ働こうって気持ちが大事なんだと重いますよ。」

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