本日は、時事ニュースから問題を考えていきましょう。
最近の問題として正社員になれないという問題について、ニュースなどでよく耳にするとは思います。
本日は、このニュースについて少し違った角度から切り込んでいきたいと思います。
なぜ、正社員の雇用が増えないのか?
最近の流れとして盛んに叫ばれているのがこちら。
雇用に流動性がないから。
雇用に流動性がないからというのは、そもそもどういうことなのかということなんですが、雇用の流動性がないというのは、簡単に人を解雇できないという問題にあります。
正社員というのは、非常にやっかいな問題でして、特に大企業だとその傾向は強いです。
(本当は、中小企業の正社員は、かなり簡単に解雇できますが、法律をきちんと勉強していないと大変なことになります。)
正社員の人が会社を辞めるのは自由ですが、正社員の人をやめさせるのは、ダメです。
簡単にやめさせることができません。
加えて、さらにやっかいな現象なのですが、厚生年金・健康保険など諸々の経費及び税金。正社員を雇う場合にどれだけかかるかというと、時給で3000円は必要になってくるでしょう。
はっきりいいますが、かなり高いです。
しかも、すぐにでも結果を出して会社に貢献して欲しいのですが、なかなか、時給3000円分も仕事できる人材はそうそういないし、むしろ使えない人が多かったりもする。
というわけで、お試しで、正社員を雇用して見るわけにもいかないので、結果として、派遣社員や契約社員といったパート社員という形でなんとかしようとする。
この悪循環が、正社員の雇用を妨害していることであるというのが、まぁ、一般的に入試問題で出されるパターンでしょう。
覚え方としては、こう覚えるとわかりやすいでしょう。
正社員を雇っても使えない時、簡単に解雇できない。
この状態を雇用の流動性がない状態ということになる。
雇用の流動性がない状態なので、企業はなかなか正社員を雇おうとはしない。
正社員は雇わないので、結果として非正規労働者の割合が増えるという悪循環になる。
道化師「まぁ、他にも正社員雇用が増えない理由というのはあるのですが、簡単に解雇できない上に、働かない正社員がいるという状況で会社を運営するのはかなり厳しいですね。まぁ、他にも正社員雇用の問題はたくさんあるのですが、それはまた今度。」