2016年11月28日月曜日

トランプの政策から考える世界経済の影響

どうもこんばんは、松井塾長です。

さて、本日のテーマは、こちら。

トランプの政策から与える世界経済の影響というところから話を見ていきましょう。

トランプの目玉政策は全部で、3つあります。

1,アメリカの法人税の減税(これは大したことありません。)

2,中国・メキシコ・韓国・日本からの輸入品に対して最大45%の関税をかける。

3,海外に溜め込んでいる、アメリカの企業に対して課税をする。(これが一番大きい。)

1番に関しては、まぁ、大したことはないでしょう。(そもそも、法人税に関して税金を課すこと自体がどうかという意見もありますので、これは、マクロ経済的にはそれほど影響のないことです。)

問題は、2番目になります。

つまり、アメリカと貿易をしている国々で、アメリカから貿易黒字を出している国々。わかりやすく言えば、アメリカに物を売って儲けている国々には大きな影響が与えられます。

大きな影響がある国は、中国・メキシコ・韓国ということになります。(日本は、貿易で稼いでいるというイメージが有りますが、実際には、貿易に依存している金額は、実はそれほどおおきくはありません。)

この、貿易依存の高い国は、この法律によって、大打撃を受けることになりますので、政情不安などになる可能性が高い。

そして、最後の3番目。実は、これが、一番怖い。

アメリカは、外国でお金を溜め込んでいる企業に対しては課税をするということを言っています。

これは、どういうことかというと、パナマ文章などでもあったように、グローバル企業というのは、税金を払わないようにする上に、アメリカで稼いだお金をよそのところに投資をするということをする。

例えば、中国に投資をしたり、韓国に投資をしたり、マレーシアに投資をしたり、インドに投資をしたりということになる。

さて、ここで問題になるのが、結局のアメリカには、お金が出て行くばっかりになってしまうということになってしまう。

これでは、アメリカにとっていいことが一つもないということになるので、海外の利益をアメリカで使うか、アメリカで税金を払うようにしなさいということになる。

さて、もちろん、この政策で、アメリカはうるおいます。

アメリカは結果的に、損をするのでやらないと言っている人もいますが、はっきりいいます。

アメリカの経済は、内需拡大を引き起こすので、良くなります。

ところが、新興国などでは、マネーの引き上げが行われてしまうので、経済的に打撃を受けてしまうということになります。

世界経済全体が良くない状況になるということになりますね。

当然、世界に向けて日本も投資していますし、日本の経済も当然の事ながら打撃を受けることになります。(適切な金融政策をとることができれば被害は限定的ですみますが・・・)

まぁ、平たく言うと、グローバル化していくと、先進国はどんどん貧しくなってしまうので、保護貿易にしますよということ。

まぁ、グローバル化の終焉の始まりということかもしれませんが・・・。

さて、このように経済的に新興国に打撃を与えられた場合、世界的にかなりのダメージを追うことになりますが、どうやって建てなおすことができるんだろう?

という状況になるのは間違いないでしょう。

先進国グローバル化の筆頭アメリカが、俺明日から、鎖国するで。ぐらいの衝撃力。

というわけで本日の結論

世界的な、貿易収縮が始まり、日本は、デフレに逆戻りになってしまう。

日銀は、お金を刷りまくれ。!!!

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