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セイの法則:簡単に言うと、作ったものは全部売れるから、景気が良いか悪いかは、生産量に起因するというもの。
おそらく、これを聞いて納得する人は、ちょっと頭がオカシイのかもしれないが、大学受験の入試問題では結構な割合で出てくる。
個人的には、絶対におかしいと思う理論ですが、しっかり覚えておいたほうがいいかもしれません。
経済発展、つまり景気が良いのか悪いのかは、ただただ生産力に起因するという考え方。
わかりにくいと思いますので、ものすごく簡略化してお話します。(ちゃんとした理論を知りたい人は、大学に行って、本を読むといいです。経済学の勉強は、3000時間ほどはして欲しいと思います。)
今、ここに松井帝国が存在していたとします。
この、松井帝国の松井健太がいかの政策を打ち出します。
”景気が悪いのは、生産力に問題がある。とにかく作って作って作りまくれば、経済は回復するはず。”
というわけで、次のような、法案が制定されることになる。
曜日を月月火水木金金になる。
ただひたすら生産の拡大のため、すべての産業を競争競争競争競争にする。(規制そんなものは、全部排除。)
とにかくひたすら根性と気合でものを作りまくる。
結果:ピーマンの生産力が100倍、国民が一日ピーマンを100個食べても大丈夫ということになる。
さて、ここからが、頭の体操。
ものをたくさん作りすぎた場合、ものの価格は下がる。
デフレになる。
給料が払えない。
もう一度言う。
生産力の拡大こそが経済発展である。
ということになる。
ところが、このモデルがどういうわけなのか知らないが、やたら、大学受験の国語に問題として出される。
なぜかはよくわからないが、頭の良い生徒ほどこの矛盾に気がつく。
生徒「生産力に問題があるのではなくて、消費に問題があるのではないですか?ということになる。」
ただ、これ全部書くと、ブログどころか、本が一冊できあがってしまうので、はっきり言ってめんどくさい。
竹中平蔵とかは、この理論が大好きですね。
ただ、竹中平蔵さんの言っていることが間違いかというと違います。
長期モデルと短期モデルでは全く違うのですが、そこまで行くと、話がややこしくなるので、簡単に結論。
結論:日本の景気が悪いのは、生産力に問題あるので、生産力を引き上げる努力をしなければならない。そのためにも構造改革だ。国民全員が一致団結して、必死に労働しなければならない。
松井塾長:この理論のせいで、ブラック企業だらけになっているような気がするのは私だけでしょうか?
ケインズモデルを勉強したほうがいいのですが、また、いい加減なケインジアンたちがいるのでそれはそれでめんどくさい。