2016年11月22日火曜日

石橋湛山(いしばしたんざん)VS岸信介(きしのぶすけ)の世にも奇妙なデュエル。

どうもこんばんは、道化師です。

さて、前回は、鳩山一郎(はとやまいちろう)先生が、日ソ共同宣言を行うということまで、お話しましたが、次は、その鳩山一郎の次に誰が総理大臣をやるのかという戦いになります。

候補者としては、(わかりやすくするために創作をしています。)(あくまで入試で解きやすいようにしてますので、ドラマだと思ってください。ほぼ事実ですが・・・)

石橋湛山(いしばしたんざん)「親中派」「自主独立」を掲げる、鳩山一郎の後継者と目されるニューリーダー筆頭。

対するは、

岸信介(きしのぶすけ)「親米派」「反共産主義」を掲げる、東大出身のエリート、山口県が生んだ怪物。

この二人犬猿の仲と言われるほど仲が悪い。

それもそのはず。

石橋湛山「岸にだけは総理大臣にさせるか。絶対にだ。今、ソ連との国交も回復した今、日本は、アメリカの属国状態を解消し、今こそ自主独立の道を歩むべき。」

岸信介「石橋にだけは総理大臣をさせてはならない。絶対にだ。政治生命をかけるつもりで今回の選挙戦は戦わさせていただく。石橋は、ソ連を含む共産主義の勢力との協調関係を構築しようとしているが、断じてそれは、できない。アメリカとの同盟関係から考えても、また、共産主義の脅威から日本を守ることこそが我々の目標である。」

石橋湛山・岸信介「デュエル(決闘)」

最初は岸信介のターン

岸信介「派閥内部の徹底した支援体制と、他の派閥に対しての懐柔策に打って出る。特に、岸派への協力の要請を各方面に展開せよ。」

岸信介は、圧倒的な人材の力でこれを押し切ろうとする。

ところが、石橋湛山サイドには、優秀な参謀が存在した。

石橋湛山「数の上では、圧倒的に岸の方が有利。打開策はあるか?」

石橋の参謀石田(この人は、めっぽう博打の強い男だった。)

石橋湛山「石田ーーなんとかなるか?」

石田「私にお任せください。必ずや、勝たせてみせます。」

岸信介VS石橋湛山

の戦いが始まる。

岸信介「丸々派閥の誰々に金配ってこい。」

石橋湛山「マルマルには、通産大臣のポストを用意すると伝えろ。」

さぁ、この戦い。ガンガン金が飛び交うという恐ろしい選挙戦。

さぁ、どうなる?

投票の結果は?

岸信介 223票

石橋湛山 151票

石井光次郎 137票(ひっそりといます。)

岸信介「よし勝った!!!ただし、過半数は超えていないので、予想通り、石橋湛山との決選投票になったな!!!」

と思うでしょう?

と思うでしょう?

ここで、先ほど出てきた、石田くんのトラップが発動します。

石橋湛山「ふふふふふ。甘いぞ岸よ。俺は、この瞬間を待っていたんだ。トラップ発動。2位・3位連合。このカードの効果は、総裁選挙で2位になったものは、3位のものと、連合を組むことで獲得した票数を増やすことができるという、苦肉の策なのだ。」

岸信介「何!!!それは、初めのお前が仕掛けたトラップカード。ならば、貴様は、はじめからこの展開を予想していたというのか?」

石橋湛山「そうだ。だから、石田を石井光次郎(ややこしいな)への説得をさせていたんだ。終わりだな。」

岸信介「トラップ発動。貴様が、石井光次郎に対して2位3位連合の工作をすることは、読んでいた。だから、さらに石井光次郎の派閥の内部の取崩をしたんだ。」

石橋湛山「なにぃ!!!」

投票の結果

石橋湛山「258票」

岸信介「251票」

岸信介「馬鹿な!!!」

石橋湛山「私は、君が勝利を確信した時。この速攻魔法発動していたのだよ。君が、トラップの発動に気がついているということに気がついていたのだよ!!!」

岸信介「くっそーーー。次は覚えていろよ。」

というわけで、石橋湛山の勝利ということで終わらないのがこのお話。

このお話には次のお話があります。

この、石橋湛山先生。2ヶ月後に、脳梗塞で倒れてしまいます。

一命はとりとめましたが、この状態では、予算を通すことができない。総理大臣としての、仕事が全うできない。

そこで・・・・

とある、病院の不思議な決着

岸信介「お邪魔します。石橋湛山先生。具合の方はよろしいですか・・・?」

石橋湛山「あぁ、岸信介きてくれたのか?今日は話があってね?

岸信介「話とは???」

石橋湛山「今、私は、ご覧のとおり、総理大臣の職を全うできる状態にない。」

岸信介「何をおっしゃいますか!!!我々がサポートします!!!」

石橋湛山「すまない。岸くん。総理大臣をやってくれ。君にしかこんなことは頼めない!!!」

岸信介「なぜ、私なのですか?私は事あるごとにあなたと対立してきましたし・・・。何より思想が違う!!!」

石橋湛山「だからこそ信頼している。」

こうして、石橋湛山内閣が総辞職をして、岸信介内閣ができる。

この後、岸信介内閣は、命がけの戦いになるのだが・・・

それは、また、別の話・・・。

道化師「この戦いどっちの勝ち???」






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