さて、本日は、デフレについての話をしていきたいと思います。
デフレ正式名デフレーションということになります。
さて、デフレについてのお話をしていきたいのですが、デフレは非常にやっかいな問題の一つになります。
デフレとは、物の値段が下がり続けることと簡単に言う場合がありますが、違います。
物価の価格が下がり続けることというのが経済学的に正しい定義ということになります。
ある家庭が一年間で必要な財サービスの全ての合計金額が下がり続けることになります。
したがって、家電の価格が下がったのはいいことだいいデフレだと評論家でおっしゃる方がいますが、根本的に間違いです。
この世の中で、物とお金の2種類しかなかったとして、お金の価値が上がり続け、物の価格が下がり続けるという状況に陥ることがデフレーションという状況になります。
これは、中学までの公民では習いません。
さて、このデフレーション何がやっかいかというのですが、このデフレの時に最も効果的な方法は、何もしなくなるということになります。
例えば今100万円持っていたとします。
ものを10個買えるとします。
来年になるとものの価格が半額になりますので、20個変えるようになります。この繰り返しが起こるわけですが、この状況では、人々はお金を使わない傾向になります。
そして、デフレスパイラルという現象が起こるわけですね。
人々が物を買わない。もしくは安いものを追い求める。給料が下がる。リストラされる。使えるお金がなくなる。人々が物を買わない。これをエンドレスに続くという状況になります。
この状況が、デフレスパイラルということになります。
このデフレスパイラルの状況では、より過酷な環境に耐えられるものが勝利者となります。
例えば、100人の会社で一日8時間働く会社と10人の会社で1日16時間働く会社で同じ賃金で雇うとすれば、後者の会社が100%勝ちます。
つまり、デフレの状況であればあるほど、従業員を大切にしない会社のほうが生き残りやすくなるということになるのですね。
道化師「そう。ここで、皆さんも気がついたと思いますが、この根源的に日本に横たわっている問題。デフレをなんとかしないかぎり、ブラック企業問題というのは永久に解決ができないということなんですね。このアタリマエのことにいつ気がつくことができるのかこれが重要になってきます。」
というわけで、本日の重要なこと。
デフレは、物の値段が下がることではなくて、物価が下がること。
デフレスパイラルの状況ではより過酷な労働条件に勝てるかの勝負になる。
デフレが続く限り、ブラック企業問題はなくならない。