2017年5月2日火曜日

全く科学的根拠の無い入試問題

どうもこんばんは、道化師です。

さて、本日のテーマはこちら。

全く科学的根拠の無い入試問題ということでお送りしていきます。

道化師「これは、ある意味では、入試問題のタブーに触れるお話なので非常に嫌なのですが、でてくるので仕方ありません。」

道化師「はっきりいいますが、科学的根拠の無い問題は入試問題では山ほど出てきます。というよりも世界中で、はっきりと科学的根拠のある問題を作ることそのものが本来不可能ということを理解しておきましょう。」

まぁ、最近では完全に科学的根拠が全く無いとされているのが、水からの伝言であった話ですが、

水にきれいな言葉をかけるときれいな結晶ができるという訳の分からないお話。

「ちなみに松井塾長は、この教育を受けさせられた一人です。」

「水にありがとうという言葉を話しかけて結晶を作るときれいな結晶ができるけれど、馬鹿野郎という言葉をかけると汚い結晶ができるという授業を理科の授業の時に受けさせられるという話。」

道化師「松井塾長が、小学生の頃に学校の先生におもいっきり反発したことの一つですね。www。」

で、ここからが、本題なんですが、実は、世の中には、科学ぽいことがたくさんあるんです。

「バイリンガルは頭がいい」とか「読書は頭に良い」とか「コラーゲンは体にいい」とか「移民を受け入れれば経済成長する」とか「男女平等にすれば経済成長する」とか「タバコは癌になる」とか、これらは、全て科学的に証明されたわけではない問題になります。

つまり、なんとなく、みんながそうなんじゃない?

という空気感の中で、でっち上げられた、データを基に作られているにすぎない事柄だからです。傾向データが信用に足らないという状況です。

例えば、バイリンガルは頭がいいというところから話をしていきましょう。もしもこれを科学的に完全に証明しようとした場合手順はこうなります。

まず、人種・民族を含めて無作為に抽出する必要性があります。だいたい1万8千人の子どもを集めてきます。

そして、全く同じ、クローンをさらに1万8千人作ります。

一方には、単一の言語だけを、もう一方には複数の言語を教えます。

さて、それらの子どもたちに、全く同じカリキュラム全く同じ授業、全く同じ食事、全く同じ生活環境で生活をさせる場所を作り、実験をして、物理・科学・数学の点数を比べてみるということを行って、点数の平均点に差がでた場合は、バイリンガルは頭がいいということを断定することができます。

これを複数回行う必要性があります。

・・・・・・・。

さて、ここまで、読んでいただいてわかっただろうか?

こんな実験できるわけないことに!!!

道化師「まず、第一に予算的な問題としてこのように大規模な実験はできない。第二に、膨大な時間がかかりすぎる。第三に、人道的に問題があることになる。という制約を取っ払うことができない。」

つまり、こういった問題は、科学的にそう簡単に実証できないということになります。

ところが、入試問題では、バンバン出てくるのはこのパターン

バイリンガルは、数学・物理・科学分野において頭がいい傾向にある。www

外国語を学べば学ぶほど、数学・物理・科学分野が強くなる。www

まぁ、どこの大学かまでは、特定して発言はしないが、外国語を専門に扱っている大学と、外国語学科を課してくる大学はほとんどこんな問題を出してくる。

道化師「えーと、嘘つくのやめてもらっていいですか?」

道化師「四〇年前と七〇年前、英語教育って推進していましたっけ?でも、日本の数学と理科の水準はトップでしたよね?今って、学力低下・学力低下って叫ばれていません?」

道化師「つまり、英語教育を導入されてから、一貫して、数学や物理や科学分野は悪くなる一方なんですが、それはどう説明されるおつもりなんでしょうか?」

というような具合にかんたんに論破ができてしまうような内容なのにも関わらず、簡単に入試問題では出てくる。

それは、入試問題にも空気感というのがあるからです。

みんな「いやいやそうはいっても帰国子女や、バイリンガルの人って頭いいもん。」

道化師「それは、帰国子女やバイリンガルの人って親がお金持ちのケースが多いでしょう。その人達って教育に熱心な人達じゃないんですか?その人達が、物理や科学ができるのは、親が、教育に熱心で、勉強好きなので、子どもも勉強好きになっているケースが多いからじゃないですか?」

というわけで本日の結論

バイリンガルが、物理や数学ができたりするのは、そいつが一生懸命頑張ったから!!!





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