2015年10月15日木曜日

道化師の日本史(律令国家5)


 どうもこんにちは、本日も律令国家についてのお話をしていきましょう。

 本日は、律令制度の細かい部分についてしっかりと見ていきましょう。

 それぞれ何するところ?

 左弁官が統治するところから順に見ていきましょう。

 中務省・・・暦の作成をするところになります。

 今で言うところのカレンダーを作るところになります。

 何だそんな大事な役所じゃないじゃないと思う人。

 今でこそ、天気やカレンダーなんて言うのは、GOOGLE大先生に調べれば簡単に出る時代だが、この時代はそうでもない。どの時期に種まきをすればいいのか?どの時期に収穫すればいいのかということを真剣に考えていた時代なのだ。

 だから、中務省が、カレンダーを作るだけの簡単なお仕事なんて思わないように。

 式部省・・・大学の管理をするところ。

 式部省簡単に言うと、エリート養成学校を一括で管理するようなところということになるでしょう。

 治部省・・・お坊さんや外交の管理。

 この時代、お坊さんの権限は絶対的な力を持っている時代。ほうっておくと、戦争になりかねないこともたくさんあります。

 治部省の役割は、ちゃんとお坊さんひとりひとりを管理すること。そして、変なお坊さんを取り締まることになる。

 民部省・・・民を取り締まるところになります。具体的には戸籍の管理・税金の管理ということになります。今で言うと、税務署のような役割を果たしているところになるでしょう。

 民部省は、税金をかき集めるのですが、当然のことながら、(今でもそういう人はいるけれども)不正をして税金を払わないでおこうとする人たちがたくさんいます。

 そういう人や、戸籍から外れている人などをきちんと管理するために設けられたのが、民部省ということになります。

 されここまでが、左弁官のお仕事になります。

 次に右弁官のお仕事について見ていきましょう。

 兵部省・・・軍事組織を管理するところになります。

 この時代は、貴族がまだ、軍隊との兼務の状態でした。従ってこの頃の貴族は世間一般のイメージとは少し異なります。

 兵部省で軍隊を管理することによって、東北地方への進出の際に、どれだけの軍隊をどれだけの数動かすのかということを取り締まります。

 刑部省・・・今で言うところの刑務所になります。裁判及び犯罪者の取り締まりを行う部署になります。

 例えば、国民の中に犯罪を犯した人がいたとします。その人を捕まえて裁判にかけ牢屋に入れておくなどの事になります。この部門を管轄するのが、刑部省の役割。

 大蔵省・・・ゼニやゼニを管理するんや。(失礼しました)国のお金を管理する場所になります。

 物事を運営する上で一番権限が強い場所と言ってもいいでしょう。お金の分配及びお金をどのように使うかというところがもっとも政治では重要になります。ということは、何度もお伝えしたとおりになります。

 宮内省・・・天皇がいるところの衣・食・住を管理するところになります。今上天皇(きんじょうてんのう)(現在天皇の位に在籍している天皇のことをこう呼ぶ天皇陛下と呼ぶか今上天皇と呼ぶかのどちらかが文法上は正しいそうです。つまり、今上天皇陛下とは呼ばないのが一般的。特に、平成天皇というように、呼ぶ呼び方は、失礼に当たるそうです。間違っていたらすいません。詳しくは、知りません。)

 今上天皇でも宮内省が、衣・食・住の環境を整備していますよね。つまり昔から、宮内省(くないしょう)の役割は全く変わっていないということになりますね。

 ともかく、こんな感じで役職が決まっているそうです。
 
 さて、天皇をお守りする部隊、五衛府ということになります。

 弾正台は、いわば警察官を取り締まる警察官のようなもので、貴族を取り締まる貴族ということになります。

 といったところで、本日は終了になります。

 道化師「日本史の特性上天皇や親王や新皇など様々な名前の人が出てきますが、あらかじめ言っておきますが、ブログという特性上、天皇陛下と呼ぶべきなのかという政治的議論のあることはできるだけ入試にそって書いていきますのでご了承ください。私個人的には、左翼でも右翼でもない人ですのでご了承ください。」

 道化師「これから律令国家の体制を見て行く時に一番大事にしていってほしいことは、どの役職は一体何のために作られたものなのだろうかという点に注意して日本史を勉強していきましょう。次回は、さらに細かく見ていきましょう。」

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