2015年10月27日火曜日

道化師の日本史(律令国家8)


どうもこんにちは、道化師です。

本日は、律令制度の内容は、税金ということになります。

それでは、一つ一つ見ていきましょう。

租(そ)口分田の収穫から約3%の稲を収めること。

調(ちょう)地方の産物(絹・糸・布)などを収めること(成年男子のみです)

庸(よう)布を収めるかもしくは都での労役を行うか(成年男子のみ)

雑徭(ぞうよう)地方での60日以下のお仕事(雑用みたいなもの)(成年男子のみ)

運脚(うんきゃく)都まで色んな物を運ぶお仕事です。運送みたいなものですね(成年男子のみ)

兵役(へいえき)兵隊になって色んな所を防衛すること。全部自腹の自衛隊

衛士(都の警備を行う人々)防人(九州北部を防衛)

出挙(すいこ)稲を無理やり貸しつけてきて、利息50%を支払わせる。(ヤミ金みたいなもの。)

義倉(ぎそう)凶作の時に備えて、あわなどをためておくこと。

すごい重たい税金ですね。

道化師「今で言うと、所得税50%。消費税25%。福祉ゼロみたいな強烈な社会ですね。」

さて本日は、このシステムの弱点も見ていきましょう。

さて、見て分かる通り、この状況だと、男性の税金負担が非常に重い。

というわけで、この時代。オネエが大量生産される。

まず、本当は男だけれども、女のふりをするという人々が続出する。

また、あまりにも税金負担がおもすぎるので、浮浪したり逃亡するものが続出する。というなかなか絶望的な状況になります。

しかも、人間が増加してしまったことによって、肝心の口分田が足りなくなってしまう。

さぁ、どうするのか?

いつ耕すのか?今でしょうの掛け声の名のもとに、作られたのが、

722年百万町歩の開梱計画「ひゃくまんちょうぶのかいこんけいかく」まぁ簡単に言うと、みんなで力を合わせて口分田を作りまくろうというもの。

当然みんなやるわけもなく失敗する。

そこで、723年三世一身法を行う。新しい田んぼを開梱した場合には、3世代に限って、所有を認めるというもの。

ところがあまり効果がなかったので結局、墾田永年私財法743年に、新しく開梱したものは、一生自分のものにして良いということになったということです。

それらの状態は、初期荘園と呼ばれて、税金を収めなければならないという状況の荘園だったということになりますね。

道化師「税金をきちんと収めさせることが国にとっては非常に難しいということを覚えておきましょう。」

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