2015年10月20日火曜日

道化師の日本史(律令国家6)

 
 どうもこんにちは、道化師です。

 さて本日は、律令国家の更に細かいところについて見ていきましょう。

 国司・郡司・里長(こくし・ぐんじ・りちょう)

 これが地方を治める役人たちの名前なのでしっかり覚えておきましょう。

 まず、国司が中央から派遣されてきます。

 その国司が、その地域の人々の政治を行います。

 その下につくのが、地方行政を行う人の中で一番偉い人。

 郡司ということになります。郡司は、基本的に都に行くことはありません。

 その下には、里長(りちょう)と呼ばれる人がお仕事をしていきます。

 まぁ、簡単に言うと、国司の人々は、地方に来てやっている貴族の人たちということになるんでしょうね。

 さて、一方、律令国家体制においての官僚たちですが、この人達も実は、階級がすごく分かれています。

 全部で30階級に分かれています。

 この内の、5位以上の人々を貴族という呼び方で呼びます。

 貴族は、位田と職田(いでんとしきでん)を与えられます。

 また、この5位以上の位を持っている人たちの子孫たちは、蔭位の制(おんいのせい)によって、はじめから貴族から始めることができる。

 なんて、嫌な制度でしょうかね。おやが、偉い人だったら子供も自動的に偉い人からスタートすることができるシステム蔭位の制(おんいのせい)というシステムをしっかりと覚えておきましょう。

 生まれながらに貴族ならば、その子は貴族になる。

 生まれながらに奴隷ならば、その子は奴隷になる。

 それが、律令制度奈良時代の制度だよ。

 ところが、これからまだまだある。

 じゃあ一般国民はどうなっているのかというと、

 まず、国民を良民と賤民(りょうみんとせんみん)にわけます。

 賤民と呼ばれる人は、さらに差別を受けますが、その名称が、五色の賤(ごしきのせん)と呼ばれます。

 陵戸・官戸・家人・公奴婢・私奴婢(りょうこ・かんこ・けにん・くぬひ・しぬひ)

 と呼ばれる人にわかれます。身分の低い人同士をさらに差別させるようにするというシステムですね。

 道化師「むかしから、そうですが、弱者同士で戦わせようとすることで上に対する攻撃を和らげようとしていたってことですね。ちなみに日本史では、このようなシステムがたくさん出てきますのでしっかり覚えていきましょう。」

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