2016年3月23日水曜日

アメリカ大統領選


 どうもこんにちは、道化師です。

 さて本日は、全くいつもの感じと異なりまして、最近の時事ニュースを中心に扱っていこうと思います。

 アメリカ大統領選挙についてのお話をしていきたいと思います。

 さて、今回の大統領選挙といえば、

 江戸川区ん「トランプ・トランプ・トランプ・トランプ・トランプ・トランプ・」

 道化師「だまれ。うるさい。」

 道化師「今回の大統領選挙の選挙のお話で皆さんがわからにくいと思っていることを出来る限り正確に中立的に解説していきたいと思います。別に趣味ではなくて、一応入試問題などで出る可能性があるということを考慮に入れたうえで発言しますので、やや、入試問題の傾向に合わせます。」

 さて本日のテーマは、サンダース(民主党)の民主社会主義についてお話をしていきましょう。
 
 まず、民主社会主義とは、民主社会主義を標榜する人のことをいいます。

 社会主義ではありません。社会民主とも違います。共産党とも違います。

 民主社会主義者です。

 民主社会党とは、中道左派の思想になります。

 さぁ、ここで、また話がややこしくなるのですが、かなり頭のいい人達でも、左翼と右翼・左派と右派の違いが全くわかりません。

えーまず、基本的に右翼・左翼の概念は定義づけされていませんが、一応基本的には、右翼と言うと、資本主義・軍事力強化・帝国主義のようなイメージで語られます。

左翼というと、共産主義・平和主義のようなイメージで言われますが、意味不明です。

資本主義だろうと共産主義だろうと軍事力を強化するかどうかは、関係ありません。

右翼は、保守。左翼は革新政党に多いというので、基本的には、右翼イコール資本主義者・左翼イコール共産主義者・社会主義者というイメージを持ってもらうとわかりやすいです。

この部分の誤解が多い理由の一つは、日本には、資本主義政党が存在していないからではないでしょうか?

自由民主党自体は、地方と都市の格差縮小を常にやってきた農業団体のような政党ですし、民主党も社会党および自民党の派閥からの合流。社民党・共産党は言わずもがなというようにあまり日本では、急進的な右翼というのがほとんど見られないからかもしれませんね。

 そして問題になってくるのが、右派・左派の問題になってくるのですが、社会党右派・社会党左派というのが日本にありました。この問題が更にややこしくするのですが、右派・左派というのを原則的に言うといかのようなつかいかたになります。

 中道右派:穏健な資本主義を標榜するグループ。

 中道左派:穏健な社会主義を標榜するグループ。

 本来共産主義は、すごく昔は、革命による政権妥当を目指したのが始まりであることは、世界史を勉強している方であれば、それは当然のことと思われます。

 また、それに対して、中道左派と言うのは、社会主義的な政策を目指しているが、あくまでも議会制民主主義のもとでやっていきましょうと言うのが、中道左派ということになります。

 道化師「ちなみに、松井塾の塾長は、この中道左派の思想とほとんど同じということになります。実際に昔、日本には、民主社会党というのがありました。20年ぐらい前でしょうか?そして、この思想全然浸透しない。というわけで松井先生の少し昔の話。」

 松井塾塾長「はい、私はこの民主社会主義の考え方が大好きな人ですと某政治に興味のある人だけでの研究会で発言したが誰一人その内容さえ理解できなかった代物の一つです。そして、はっきりいいますが、民主社会主義は、右からも左からもバッシングを受けます。しかも、必ずと言っていいほど、社民党と間違われます。wwww」

 道化師「というわけで、民主社会主義についてしっかりと見ていきましょう。ものすごく長くなるので注意してね。」

 民主社会主義とは

 一般的にいう社会主義者(マルクス・レーニン主義)の否定から入ります。いいですか、もう一度いいますよ。マルクス・レーニン主義の否定から入ります。

 この時点で、社会主義者からバッシングを受けますwwwこの時点で極右認定されます。

 民主社会主義は、資本主義における階級を否定しません。もう一度いいますよ、資本主義による階級を否定しません。お金持ちは、お金持ち。貧乏な人は、貧乏な人。

 しかし、ここからが大事なことですが、格差については否定します。経済的な格差については否定します。しかし、全部ではありません。いきすぎた格差については是正するべきだと主張します。

 民主社会主義は、あくまでも議会制民主主義の中で、選挙で勝って国民の声を代表する政党となったうえで、国民全体の社会をより良くするために、社会主義的な社会を構築しようということです。

 端的に言うと:みんなで話し合って、格差があまりない社会を実現しましょうってことです。

 さてこれだと、右からの攻撃は、内容に思いますが、あります。

 民主社会主義は、労働組合を中心とする勢力であるということと、ファシズムおよび軍国主義に関しては、明確に否定しています。ところが、いいですか、大事なところですよ。国防に関しては、否定していませんよ。ここが重要な事です。

 つまり端的にいうと、こうなる。

 過度の軍事費への支出は、控えるべきである。しかし、軍事費への支出をなくすことは否定するということになります。

 どうですか?このどっち付かずな歯切れの悪い感じwww

 これが、批判の的になるんです。「日和見主義」「言ってることがコロコロ変わる」「どっちの味方だ」というふうになります。

 民主社会主義のさらにすごいところはこちら

 労働者の権利を守ることに積極的。しかし、労働者が権利を盾に働かないのは否定的。というようになります。

 労働組合は、当然、労働者を保護するために存在していますが、民主社会主義は同時に経営者側が困らないように生産性を上げ、より多くの利益を生み出せるように、労働者ひとりひとりが、働かなければならない。したがって、労働者が経営者側と過度に対立することは、結果として労働者の不幸へとつながっていくため、反対であるということになります。

 まぁ、こんな感じの民主社会主義なので、民主社会主義を標榜する労働組合は、比較的穏健派な人々がむちゃくちゃおおいです。ストライキが多発した時代でさえ、ほとんどストライキをしません。経営者側と会議で決着を着けることが多かったですね。もちろん、戦闘的な労働組合もありましたよ。

 ここまで聞くと、いい話だなと思うでしょ?

 ところがこう言われます。「経営者の犬」「経営サイドの方ばかり持つ」「労働者置きざり」というふうになりますね。

 え、そうは思えないって?それはあなたが頭がいいからかもしくは、何も理解していないかのどちらかだと思います。

 それでは、松井先生に質問してみましょう。

 「軍事力を強化するのに賛成か?」「状況による」

 「格差は悪か?」「悪である格差もあるが、つけなければならない格差もある。」

 「弱者にはどうするべきか?」「一言に弱者と言われても、多種多様であるため、一概にお応えできない。」

 「スパルタ教育に賛成か?」「いきすぎた暴力になる危険性があるため基本的に反対であるが、厳しい部分は必要である。」

 「ゆとり教育に賛成か?」「ゆとり教育の意味が勉強をしないで遊んでいていいという意味なら反対だが、勉強だけではなく様々な分野への興味を広げる意味があるかと聞かれれば賛成である。」

 「規制緩和はするべきか?」「規制を緩和しなければいけない業種はするべきであるし、特に問題のない業種に関しては、規制緩和をするべきではない。」

 「日米安全保障条約に賛成か?」「日米の関係が良好であるという条件付きでなら賛成」

 これが中道左派の思想ということになりますね。こんなふうに書くよりも、日米安全保障条約絶対反対とか、ゆとり教育反対とか言い切ったほうが、人々はわかりやすくていいんですね。だから、あまり支持が拡大されなかったのが、日本の民主社会党ということになりますね。

 道化師「事実を正確に伝えようとするとしんどくなるしわかりにくくなるということでしょうね。しかし、こんなわかりにくい思想がアメリカで一定の支持を集めるようになったのはある意味ですごいことですね。やっぱりアメリカってすごいって思いますね。」

 松井塾塾長「まぁ、この考え方で、某大学でディベートした時に、最後に言われた結論が、松井さんは結局、マルクス派なんですか?それとも、構造改革路線なんですかと聞かれた時は絶望しそうになった。極端から極端にしか考えられないのだろうか?」

 そして最後にもう一度、民主社会主義と、社民党を一緒にするな!!!!(同じリベラルだが真逆だ。)

 

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