2016年3月8日火曜日

論理的思考力のみの怖さ


 どうもこんにちは、松井塾の松井です。間違えました道化師です。久々なんで間違えてます。

 さて本日は、論理的思考のみの怖さというテーマについてお話していきたいと思います。

 それでは、まず論理的思考についてのお話させていただきましょう。

 論理的思考とは、物事を感情ではなくて、科学的根拠にのっとりデータなどを用いた方法手法により検証することで、真実を見ていこうとすることであるが・・・ほとんどの人はこの思考プロセスが全くできないということになります。

 この論理的思考プロセスができる人々は、数学が異常に強いという側面もあるのですが、悪く言えば「変な人」良く言えば、「頭の回転が速い人」ということになります。

 それでは、論理的思考の勉強をしていきましょう。

 今、非常に感染力の強いウイルスが、蔓延しているという状況になっていたとします。

 このウイルスは感染力が強く、死亡するリスクが非常に強いという状況になっていますが、このウイルスを倒すためのワクチンが非常に不足しています。さてそれでは、このワクチンをどういう順番に配るのが最適だと思いますか?

 考え中・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 論理的思考の模範解答

 ウイルスのワクチンについての分配については、まず、医療機関の関係者に重点的に配布するべきである。医療機関の関係者が全滅した場合、ワクチンのあるなしにかかわらず、ワクチンを投与することができないので、ワクチンの優先順位を最も上位にあげておく必要がある。

 第2点目に重視するのは、防衛省・警察庁などの政府の重要人物および、政府の要人と呼ばれる人々に重点配布するべきである。

 第3点目には、ワクチンを製造する施設を運営する会社の工場労働者。

 第4点目に農業関係およびインフラなどの生活に最低限必要な事業従事者に配布するべきであると考えられる。

 次に、それらを除いた人々の優先順位は以下の順になる。

 勤労労働者世帯 次に子供 老人という順番にワクチンを優先的に分配するべきであると考えられる。

 というふうな文章の時は、あまり批判が出ないのであるが、(これでもかなりの批判が出る場合があります。なんで政治家だけが優先的にワクチンを摂取するんだとか、公務員ばっかりずるいという理論が必ずあります。)

 では、問題の設問を少しだけ変えてしまうと、途端に論理的思考はできなくなってしまいます。

 今、ここに会社が存在しています。社長の経営判断ミスではなく、かと言って従業員がむちゃくちゃなダメ人間というわけでもありません。

 しかし、今の業績のままでは、100人全員の社員を守ることはできません。

 さて、この場合の論理的思考の解決策はどうなりますか?

 先程の例に習って話をしてみましょう。

 まず、100人の従業員の中から生産性および利益の引く順番に並べる。

 その中で業績の悪い順番にリストラをしていくこととする。

 そして、利益分で雇えることのできる最大限の雇用人数に達するまで順次リストラを進めていくこととする。

 という結論になりますよね?

 でも、ここで終わらないのが松井先生のお話。

 こんな風に経営者から説明されてリストラされて納得する人いますか?

 例えば、こんなやり取りの仕方をしますか?

 社員「なぜ私が首なんですか?」

 社長「会社の業績が悪く、君の業績が悪いからです。」

 社員「私の責任ってことですか?」

 社長「いえ、会社の業績が悪くなったので、業績の悪い人順にやめてもらっています。」

 社員「社長、納得いきません。」

 社長「えーそれでは、データを元に説明していきます。君の今月の営業データを参照すると・・・・・」

 みなさん、腹が立ちませんか?

 ということで、あくまでも論理的思考というのは、入試において必要な考え方ではあるのだけれど、実際の社会においては何の役にも立たないことがある。(ということは少し覚えておいてほしい。)

 というわけで本日の結論

 時と場合によっては、論理的思考は逆効果になる。

 道化師「ところで話が変わるのだけれど、論理的思考が大事だとか言うテレビのコメンテータとか大学教授がいますが、税金を下げろ、福祉は手厚くとか言っている人々は、いったいどこの大学をでたのかな?大学ってすごいんだなぁ?」

 
 

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