篠崎にある松井塾の塾長が高校生・中学生向けに大学受験・高校受験を突破のために作られたブログになります。基本的には、入試で出された問題をベースにして勉強に親しみやすいものとなっております。ご覧になられた方には、賛否両論あると思われますが、何卒よろしくお願いいたします。
2016年4月2日土曜日
小さな政府なのに福祉政策????その一
どうもこんばんは、道化師です。
さて本日は、小さな政府についてお話をしていきましょう。
ところが、この小さな政府なんですが、非常に非常に読解がときにくくなります。
何故か?
日本における小さな政府の意味が何回聞いても意味がわからないからです。
道化師「そもそもみんな理解してるのか?と思うような論理展開がされるので、非常に意味がわからない方向性へとシフトしていきます。」
それでは、まず、そもそも小さな政府ってなんですか?というところから話を進めていきましょう。
そもそも、小さな政府とは、民間でやれることは全部民間でやらせましょうねという思想のもとに、国家は、必要最低限のこと以外は全くやる必要性のないという考え方から登場しているのが、小さな政府という概念になります。
したがって、国は、必要最低限の事以外は、全くやらないということになるので、公務員がほとんどいらない。無駄な支出を完全に削減できる。という思想で運用されています。
道化師「小さな政府において政府がやるべき必要なことはなにか皆さんわかりますよね?そう、国防と、警察、そして消防あとは全部廃止しましょうねということです。これが、小さな政府の最終形態ということになります。」
ところが、ところがですよ。
小泉構造改革では、この小さな政府を主張した。小泉純一郎が、総理大臣になり、郵政民営化などの規制緩和政策および公務員を削減するという動きになっていったわけですね。
当たり前ですが、もう一度いいますよ。彼は小さな政府を主張していたわけですよね。
もう一度いいますが、小さな政府は、国防・警察・消防以外は全て廃止するというのが最終目標ですよね。
しかし、なぜ、格差社会になったと批判するんでしょうか?
なぜ、地方が不便になったと批判するんでしょうか?
弱者が犠牲になったと批判するんでしょうか?
小さな政府では、民間でできることは全て民間でやりましょう。ということです。
当然民間企業の競争は、勝者ができ敗者ができます。国の仕事の大部分は、民間がやらないつまり、不採算なことを中心に行います。(つまり、本来は赤字ではあるが、やらなければいけない仕事。本来は赤字になるが、住民が望む住民サービス。)
こういったことを全部廃止にしていくのが小さな政府ですよね。
もう一度、確認しますが、小さな政府では”無駄”なことは一切しません。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
福祉政策(赤字ですか?黒字ですか?)赤字なのでやめましょう。
都市部での高速道路の建設。地方での高速道路の建設。(どっちが赤字でどっちが黒字になりますか?)
障害者福祉・高齢者福祉・給食事業・児童福祉・公民館・学校(赤字ですか?黒字ですか?)
まだまだ行きましょう。(地方の病院・地方の役所・地方の出張所)(赤字ですか?黒字ですか?)
つまり、小さな政府理論というのは、そもそもが、格差政策の一つということになります。
しかし、日本では、小さな政府というのは、公務員を削減することだと勘違いしている節がかなりあります。
また、公務員が削減されることによって、金融機関への監視・建築への監視がどんどん弱くなります。つまり、それら全部含めて自己責任でやってくれというのがそもそも小さな政府ということになります。
道化師「つまり、これらのことを考えると、小さな政府とは究極のところ自己責任で全部やれ。自分のことは全部自分でやらさせてあげる権利をあげます。あとは、好きに勝手にどうぞということなので、格差は広がります。絶対に!!!。ところが、最近の論調は、格差は広がっている。けしからん。ということになるわけですね。この考え方が、読解問題でもでてくるので、あさっての方向の文章が出てきたりします。はっきり言って解きにくいです。が、解きましょう。」
というわけで、本日の結論
小さな政府とは、「民間が自由な活動をすることができますよ。政府は税金を集めないですよ。自分たちで勝手にやってくださいね。それで失敗したら、自分の責任なので、自分でその責任をおってくださいね。格差広がっても、努力の差なので国は関与しませんよーーーー。」
道化師「しかし、なぜかみんな格差が広がると怒るのはなぜでしょう。選挙ではそういうふうに選んだのに?」
道化師「え、騙されたって?知らなかったって?民主主義の構成員は常に不断の努力を持って、学び続けなければならないのは、民主主義の基本ですよね?」
道化師「生徒の皆さんは、しっかり覚えましょう。考えましょう。学びましょう。それが、より良い明日への第一歩となるはずです。」
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