2016年4月1日金曜日

モンスターペアレンツ?それともただの苦情?正当な権利?


 どうもこんにちは、道化師です。

 さて本日の読解のテーマは、モンスターペアレンツについて考察していきたいと思います。

 えーと、一応、私のスタンスをお伝えしておきます。

 道化師「松井塾塾長に気になったら何でも言ってみたら?ですね。お客なんだし。」

 松井塾塾長「おいおいおいwww。まぁ、はっきりいいますが、私クレームとか気にしないタイプですね。そもそも経営者側も無理なときは無理って言えばいいんじゃないですかね。で、教育っていうのは、ある意味では、クレーム産業と言ってもいいかもしれませんね。親の立場になって考えればわかることですが、子供の教育をどうしていいかわからないという不安ってまぁ、当たり前だと想うんですよね。また、些細な事からいじめに発展したり、問題が生じたりというのは教育の世界では基本中の基本だと思ってます。間違いがないように最善の注意をはらっていつも、心がけてはいますが、そんな簡単にいつも完璧であるのは考えられにくいですね。やっぱり教育ってのは、すぐ近くに住んで、先生って保護者の方に呼びかけられて話するぐらいでちょうどいいのでは?と思いますが。」

 道化師「まぁ、こんな教育者もいますが、全体的に読解問題ででてくるモンスターペアレントに対しては否定的な見解を示す場合が多いですね。まぁ、学校の先生でクレームウェルカム。自分の成長につながるからガンガンOKという人あまりいないでしょう。」

 モンスターペアレント

 学校に対して、理不尽な要求を繰り返す人々のことということになります。

 昨今学校現場では、理不尽な要求を繰り返す親が増加したことにより、学校の先生の精神疾患率は非常に高くなり、離職などの件数が非常に多くなっているという状況にあります。

 この現状の問題点は、すべて親にあるというケースがほとんどの問題で出されます。

 道化師「えーと私の意見として考えられる方いらっしゃるので明確に否定しておきます。システムの問題です。日本社会の問題です。と私は思っています。」

 まず、第一に学校は、教育サービス機関ではないという前提が必要です。

 あくまでも小学校・中学校は、公教育という位置にありますので、基本的には、クリエイティブなサービスを求めること自体が間違いであるということです。

 第二に、学校教育において、学校がやらなければならない問題が非常に多くなっているという状況にあります。

 例えば、些細な喧嘩が学校であった場合、親同士が学校に来るというような自体がその例ということになります。

 第三に、学校とは、完璧でなければならない。ミスが有ってはならないという保護者側の過剰な期待に問題があります。

 これは、学校教育に対して過度の期待をしてしまっている。そして、その状況をクリアーできないのでクレームへと事件が起こってしまうという状況です。

 第四に、高学歴な親が増えたことによる、学校の先生に対して信頼しなくなった。

 比較的高学歴な保護者が増えたことによって、場合によっては、学校の先生よりも知識が多い場合が多い(道化師個人としては、この意見はどうなのかと思いますが・・・)そのため、学校の先生を尊敬しなくなり、保護者が子どもの前で、学校の先生に対しての否定的な意見をいう。そして、それを子どもが、まにうけてしまう。その結果、学校全体への信頼が欠如することによって、モンスターペアレントの増加ということになる。ということになります。

 まぁ、こんなところが、だいたい、読解問題で狙われる範囲の内容です。

 というわけで結論:無理な要求をするモンスターペアレンツは悪いという終わり方がほとんど。

 ここまでで終わると、道化師のことを誤解される人が出ると嫌なので、一応お伝えします。

 まず、「道化師は、学校教育を否定派でもなければ、肯定派でもありません。学校の先生の中にはちゃんとやっている先生もいるし、ちゃんとやっていない先生もいるでしょう。ただそれだけのことです。」「しかし、学校の問題とは、そんなところにはないと思ってます。」

 「道化師が考える、この手のモンスターペアレントの問題は、もっと深いところにあって、教育に対するニーズの多様化と、公務員に対する法律を国民全員が全く理解していないということにあります。」

 公務員とは、そもそも全体の奉仕者です。つまり、公正・中立・平等の原則で物事が進んでいきます。これを逸脱することはできません。

 そうすると、公務員の中で優秀な先生とダメな先生がいたとします。どちらに合わせて授業するべきなのかということですが、公正・中立・平等の原則に従うと、わかりにくい先生の授業に合わせなければならなくなる。という公務員の特有の問題点を内包しているからです。

 ここを、みんなわかっていないのです。

 公務員の仕事に、無駄が多いのは、この公正中立平等の原則に従うから無駄な仕事が多いのです。

 そして、もう一つの問題点は、学校の先生は公務員ですが、公務員ではない仕事の仕方を求められているからです。

 学校の先生の仕事「健全な少年・少女の育成」しかし、皆さんよく考えてください。健全なとは、何を持って健全なんですか?基準は?テストは?チェック方法は?

 ということになります。

 それでは、皆さんが親になった時のことを考えてください。

 もし、完全な公平中立平等な学校運営はこうなります。

 授業内容。体育・音楽・英語・数学・国語・理科・社会(文部科学省が決めた要項に則って授業をする、授業のスキルは、問わない)

 忘れ物をしても無視(保護者が教えるべき。忘れ物をしない人との不平等が生じる)

 進路指導しない(自己責任でやるべき。自分で決められる人との不平等が生じる)

 給食廃止(保護者の責任で全部用意するべき。アレルギーのある人だけ特別扱いできない)

 部活廃止(運動したい人は、かってにやれ。運動したくない人にとって不満。部活をやりたくない人の恩恵が損なわれる。)

 問題のある児童(点数式によって、自動的に判定)は、隔離施設を移動(法律上はそうなっています。)

 生徒が万引きをしてしまったら(警察にどうぞ)

 というような形になるでしょう。ものすごくドライですが、本来公務とはこういうものです。公務とは、決められた法律に従って、決められた命令に従って、ただただ義務を遂行するというのが本来のあり方ですが・・・・

 現実の教育問題で、そんな簡単にいくわけがないんです。

 つまり、学校の先生の現状を表させていただくとすれば、こういう状況です。

 法律をキチンと守ってその通りにやりなさい。でも柔軟にやりなさい。クレームは絶対にダメです。いじめは絶対に起こしてはいけません。いじめが起きたら報告しなさい。報告したら首です。という、矛盾した状況で運営をさせられているというのが現状だと思います。

 道化師的結論:無理。公務員組織とは、やれることが少ない。平等主義は、かなりしんどい。

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