2016年4月5日火曜日

日本の公務員はしんどい。自衛隊。不思議な国の不思議な公務員


 どうもこんにちは、道化師です。

 さて本日は、公務員はしんどいでお送りしておりますが、今回取り上げるテーマは前回に引き続き自衛隊をお送りしていきます。

 この話題、はっきりいいますが、大学受験の読解で出されるとめんどくさいです。

 自衛隊とか軍隊の話になると、小学校・中学校・高校とまともに勉強した人が、ほとんどいないので、さっぱりわからない状態になるので、そこから説明しなければならないのでめんどくさいことこのうえない。

 それでは、まずは、基本からおさらいします。

 まず、日本では、GHQが、二度と戦争をする事のないようにということで、軍隊をすべて解散させました。しかし、朝鮮戦争が起こったので、アメリカは、日本も軍備を整えろということで出来たのが、警察予備隊そして保安隊に名前が変更され、今日の自衛隊へと名前が変わりました。

 さぁ、ここからが、今回の本番なんですが、複数回にわたって話をしていかないとわけわかめになりますよ。

 そして初めに言っておきますが、道化師は、この自衛隊などの憲法問題が絡む問題は、改憲派でも護憲派でもありません。あえて言うなら、問題の本質を履き違えている国民の問題とでも言ったほうがいいかもしれません。

 道化師「つまり、みんなもっと勉強してから議論しましょうということですかね?」

 さて、それでは、本日の本題に入りますが、自衛隊は、合憲か?違憲か?と聞かれたら、一言で言いましょう。「合憲です。」

 理由はと聞かれたら、そう最高裁判所が判断したからとしかお答えできませんね。

 しかし、この問題、一番厄介なことをみんなすっ飛ばしているんですね。

 もしも、自衛隊が、合憲だとしたら、自衛隊の保有する武器一覧をネット上で調べて欲しいですね。対空砲・ステルス戦闘機・機雷・地雷・バズーカ・イージス艦・誘導弾など、書ききれないので、割愛しますが、これらは必要最小限度の戦力になるそうですね。
(えーほとんどが、世界最高性能で、ほとんどで米国に次ぐ第2位の保有量ということになりますね。でも、必要最低限度の戦力なので問題なし。)

 まぁ、何がいいたいかというと、憲法役に立ってないじゃんということです。

 では、逆に、自衛隊が違憲だと考えましょう。自衛隊違憲です。でも、ずーーーーーーーーーーーーーーーと自衛隊はありますという状態で来てますよね?

 つまり、何がいいたいかというと、憲法役に立ってないじゃんということです。

 まぁ、これが今の日本の現状なのですが、歴史を見ていくとそれがよくわかります。

 日本では、1950年に警察予備隊は違憲であるという裁判を起こしたことがあるが、この訴えに関しては、否決されています。

 わかりやすく書くために、少し平易な文章で書きますので、事実とはずれる場合があります。ご了承ください。

 裁判所「警察予備隊が、合憲とか違憲とか判断しろと言われても抽象的すぎておれわかんねー。」

 まぁ、こんな感じです。要するに、立法府が作ったものや、行政組織について、いちいち損害もないのにもかかわらず、裁判所に持ってくんなということです。

 先ほどの、自衛隊は違憲ですか合憲ですか?という質問もそうなんですが、抽象的ですよね(あいまいですよね?)

 こういう判断は、日本の最高裁判所は判断できないということです。

 これを、抽象的違憲審査制ということになるのですが、この時点で、裁判所は、抽象的違憲審査については、しないということになりました。

 江戸川区ん「道化師。じゃあ抽象的違憲審査制(ちゅうしょうてきいけんしんさせい)以外にどんなのがあるの?」

 道化師「付随的違憲審査制(ふずいてきいけんしんさせい)があります。でもこれも違うと思うので、日本はエアー違憲審査制だと私は個人的には思います。」

 抽象的違憲審査制:自衛隊は違憲か?とかこの法律は違憲か?この条例は違憲か?という判断ができるという制度

 付随的違憲審査制:実際に損害が起こった時に憲法判断にて違憲か合憲化が判断できるということ。例えば、自衛隊が隣の基地にできて眠れなくなり、精神的苦痛を感じたしたがって、憲法判断に従って、隣の自衛隊は違憲だろということ。

 江戸川区ん「ふーんじゃあ、日本は、付随的違憲審査制なんだね?」

 道化師「いやーそれが、そうでもないんだーーーー。次の判例を見てみよう。」

 恵庭事件

 自衛隊と酪農家の間で揉め事が起きた時に、自衛隊に対して、違憲審査を行った裁判。

 簡単に説明するために、このようにします。(事実かどうかはわかりません50年移譲前のことなので)

 酪農家「自衛隊が隣で拳銃の演習を初めてから牛乳の生産量が落ちた。すいませんが、自衛隊が演習を初める前には事前にご連絡ください。」

 自衛隊「わかりました。自衛隊が射撃訓練の練習をする場合には、ご連絡します。」

 自衛隊「忘れてた。」

 酪農家「ふざけんなお前のところ電話線あってもなくても変わらんやろ。電話線切ったるわい。」

 みたいな感じの事件だと想ってください。

 ここで、自衛隊側は、酪農家に対して、自衛隊法121条防衛の共に要するものの破壊(簡単に言うと、防衛に必要な物を壊したから、犯罪ね)という罪で裁判を仕掛け

 酪農家側は、そもそも自衛隊自体が、憲法9条に違反しているのだから、自衛隊自体が違憲だろうが!!!

 という裁判が起こったのが、恵庭事件(えにわじけん)

道化師「どっちが勝ったと思う?」

篠崎くん「自衛隊」道化師「ぶーーーーーー」江戸川区ん「酪農家」道化師「ぶーーー」

答えは、裁判所の見解を見てみましょう。

裁判所「電話線って電話するもんじゃないの?電話線電話するためのものだから防衛関係なくない?ていうか、防衛の共に要するものって、わかりにくいからもっとちゃんと書いてくれないとかんねぇよ。だから、酪農家無罪。酪農家無罪だから、酪農家に被害はない。被害はないから、自衛隊が違憲かどうかは判断しない。」

道化師「というわけで、自衛隊には防衛のための電話はいらないそうですwwww」

篠崎くん「いや、これいろいろと問題じゃないのか???」

道化師「いや、問題なんですが、これはここで終わりですね。何が問題で、何が問題でないのかわからないぐらい問題だと私は思うのですが、まだあるので、次言ってみよう。」

長沼ナイキ事件

自衛隊の基地建設(地対空ミサイル)のために、国有保安林(災害などから守るための森林を保護する)の指定を解除し、自衛隊基地を建設するのに反対した住民との裁判。

住民「ここの国有保有林がなくなることは、我々の安全が脅かされる、そして、自衛隊は違憲であるのだから、自衛隊の基地建設は容認出来ない。」

自衛隊「ここに、地対空ミサイルを建設することは、某国(ぼうこく)からの防衛に不可欠。」

篠崎くん「某国ってなに?ソ連でしょ。この時代だと」

道化師「うるさい。黙れ。自衛隊は仮想敵国は禁止だ。またのきかいに。」

仮想敵国(かそうてきこく):自国に対して脅威となる国を想定して訓練および戦争に備えること。

さて、この裁判どうなってでしょうか?

篠崎くん「自衛隊は合憲だといった。」道化師「ぶーーー」江戸川区ん「自衛隊は違憲だといった。」道化師「ぶーーーー」道化師「それでは、最高裁判所の出した秀逸な回答を御覧ください。」全部書くとめんどくさいので、(自分で調べてください。あーなるほど~と思いますよ。)わかりやすく、少し面白く書きます。

最高裁判所の見解がこちら

裁判所「森林については、ダムで代用するから問題ない。」

裁判所「憲法9条についての争点で争われたが、そもそも、憲法9条自体が具体性に乏しい。」(ここ重要ここ重要。どの教科書にも乗ってないよ。)「憲法9条は、2項目によってのみでしか構成されていないため、なにを禁止しているのかがわからない。したがって裁判所としては判断のしようがない。」「まぁ、平たく言うと、罪刑法定主義の日本でこんな抽象的な憲法書くなよボケ」

裁判所「次に、自衛隊が必要かどうかとか、裁判所に持ってきてるけど、それって内閣の仕事だし、国会の仕事じゃないの?なんで、選挙で選んだ国会議員が決めた法律や組織で、かつ、高度に複雑なもの(防衛などのこと・軍事的なこと)は、裁判所の仕事じゃねぇーーーーから(怒り)統治行為に関しては、今後一切判断しない。」

それでは、これを裁判所の気持ちになって本音で語るとこんな感じ。

裁判所「ていうか、マジ憲法9条って防衛のための戦力は認めるっても読めるし、認めないっても読めるっていう憲法で判断しろって言われても、判断できねぇし、そもそもそういう軍隊が必要かどうかとかいう話は、国会で話しろや。選挙いけよ。俺たちは、裁判の専門家であって、軍事の専門家じゃねぇーーから。」

篠崎くん「え、ということは、統治行為(とうちこうい)に関わる問題は、判断しないってことですか?」

道化師「そうだよ。」

篠崎くん「しかも、判例には、憲法9条読みにくいからなんとかしろって書かれているんでしょう?」

道化師「そうだよ。日本は、罪刑法定主義(ざいけいほうていしゅぎ)だからね。また、やるけど。」

篠崎くん「道化師。憲法9条機能してなくないですか?」

道化師「良い話し方だね。日本は憲法機能してなくないんですよwww」

篠崎くん「これでも、日本の裁判所ちゃんと憲法判断しろよって思うんですけど?」

道化師「どうやって?日本国憲法にどんなふうに憲法判断するかの規定もないのに?抽象的違憲審査制だとも書いてないし、付随的違憲審査制とも書いてないし、どんな要件があるときに、違憲審査ができるとも書いてないのに?で、現にエアー違憲審査担っているのに?」

道化師の結論「違憲審査権は、機能しない。エアーマンが倒せない状態(知らない人は検索)」

違憲審査体操みんなで体操

「自衛隊は違憲だ」「抽象的なので却下」「自衛隊がこんなことをやっているので違憲だ。」「統治行為なので裁判所は知りません」「自衛隊の活動を審査する裁判所を作ろう。」「憲法違反です。憲法判断は最高裁判所のみと規定されています」「憲法を改正して憲法裁判所を作ろう」「憲法改正反対」「憲法改正反対」はじめに戻る。

道化師「改憲派でも護憲派でもどっちでもいいんだが、みんなもっと勉強しようぜ。」

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