2016年4月6日水曜日

罪刑法定主義。(ふしぎの国の不思議の日本の不思議の法治国家?)


 どうもこんにちは、道化師です。

 さてそれでは、前回出てきたところのお話の解説を少し加えましょう。

 法学部に行きたい人は、ぜひ覚えていてください。

 罪刑法定主義というものが日本にはあります。と言うか基本的には、世界中法治国家にはあります。

 罪刑法定主義とは、あらかじめ法律で規定しておかないと、犯罪者にすることはできないということです。

 これは、憲法においても同様に使われる場合があります。

 憲法は、国を縛るための法律です。いいですか、もう一度いいますよ。憲法は国を縛るための法律です。

 国に対して犯罪行為を規定するためのものと考えるといいでしょう。

 篠崎くん「道化師でも、国って、国民が選んだんだよね。だとすると別に問題ないでしょ。国を縛らなくても、選挙で変えればいいじゃないですか?」

 道化師「そう。その通り。しかし、主権者が国民というところが一番怖い。ナチス・ドイツも民主主義から生まれた。ここで大事なのは、大多数の人がOKだと言っても国がやっていいかどうかを縛るそれが憲法の意義なんだね。」

 道化師「例えば、今にも死にそうな状態にある人がいる。その人は、努力しているけれども、一生懸命頑張っているけれども生まれつきの病気のせいで、就職できない。そんな時には、民主主義だとどうなる。1万人に一人ぐらいだとしましょう。」

 篠崎くん「俺には関係ないから、ほっておく。」

 道化師「おいおいおいおい。それが問題だってことだよ。自分に関係がなくても基本的人権を保護する。その基本的人権の範囲をどこまでにするか、国が違反した場合は罰せられないといけないということですよ。」

 篠崎くん「それと、罪刑法定主義となんの関係があるんですか?」

 道化師「罪刑法定主義では、つまり罰を与える場合、犯罪要件(つまりなにをしたら犯罪になるのか?)そして、違反した場合はどのような罰則があるのかをきちんと具体的(ぐたいてき)に書いていない場合には、罰することができないってことだよね。」

 篠崎くん「だから????????」

 道化師「まだ、わからないのですか?憲法のどこに罰則があるのですか?(国民への罰則じゃないぞ。国家への罰則ですよ。)憲法のどこに具体性があるのですか?」

 篠崎くん「そうか、だから、憲法に違反する公務員がでても何のストッパーにもならないってことだね?」

 道化師「よくできました。」

 篠崎くん「じゃあ、道化師憲法99条に公務員の憲法遵守義務がありますが、あれに罰則もつけたらどうでしょう?」

 道化師「はーーーーー。これ、大学でよくやったわー。」

 「憲法は大切です。」「憲法使い物になりません。」「憲法違反ぽいこといっぱいありますね。」「当たり前だろ、憲法には、罰則条項がないんだから。」「ようし、憲法を改正しよう」「憲法反対」「憲法反対」「9条を守れ」「戦争反対」はじめに戻る。

 道化師「大学の頃、法学部の人間と判例集や憲法について話を延々として、この憲法の内包するヤバさに気がついたのは、一人か二人でしたね。そして毎回決まって言われるのが、先輩は、改憲派ですか?護憲派ですか?人の話聞いてたか?と思う今日このごろ。」

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