2015年9月12日土曜日

読解や小論文は数学や算数ではないそこには倫理がある(特に医学部は・・・)


 どうもこんにちは道化師です。

 今回のテーマは「小論文を単に数式だけで片付けるな」をテーマにやっていきたいと思います。

 これは、非常に大きな問題となっているのですが、世の中には倫理と言うより我々は人間であるということが非常に大事になっています。そこで、倫理観という話を欠如した状態で問題を解くと大変恐ろしい文章になってしまうということをテーマにやっていきたいと思います。

 ここに10人の患者がいました。非常に思い病気にかかっており、そのままにしてしまうとみんな3年後に死んでしまいます。そこで名医が現れて手術したところ、10人のうち8人が手術で治りましたが、2人死んでしまいました。

 この名医が行ったことは正しかったのでしょうか?

 というような問題があったとします。ここで、勉強しすぎている人間は、間違いを犯しやすい。「最大多数の最大幸福」なのだから、8人治ったから問題ない。で片付けてしまいがちなのである。「それで入試問題を解いてはダメだということ!!!」

 「我々は人間である。」ここが大事。みんな一人ひとり数式では測れない一生を背負っている。それを社会全体から見た場合プラスの効用が働いているのだからなんの問題もないだろうと言う論法では、内部の組織の理論としては大丈夫でも、外部に対しての理論が説明がつかないということである。

 ここでは、あくまでお亡くなりになられた二人が3年からゼロになった。そして、その遺族の方々の苦しみに目を向けられるようになりましょう。というのが昨今の流れであり、また小論文のテーマともなっています。

 もしこの手の内容の文章が出てきたら、道化師くんならこう回答すると思います。

 今回の文章に関しては、問題点が2つあります。まず、いかなる名医であったとしても、まず、手術におけるリスクの説明及び手術をしないことによるリスクの説明並びに手術の方法について患者本人及びご家族の同意を必要であるにもかかわらず、その手間を怠ったことこれは日本という民主主義において自己決定権を無視していますので、非常に問題であると考えます。

 次に、もう一つの問題点としては、名医の倫理観が備わっていないことにあります。我々医療従事を志すものは、最大限患者に対する気持ちをおもんばかるとともに、ひとりひとりの人生は大切な人生であるということを認識し、10人中10人とも助けられることを目指して努力を怠ることなく日々研鑽に励んでいくことを旨としていかなければなりません。よって、この名医は、今後も最善を尽くせるように助けることができなかった2人の患者に対して向き合う必要性があるように感じられます。

 と言った感じになるでしょうか?道化師「ここに書かれていることはあくまで一例ですのでこれをそのまま暗記するのではなくて、日々自分の頭で考え悩み行動していきましょう。」

 道化師追記「実際の医療現場では、こんなことを考えている暇もないぐらいに忙しい職場はいくらでもあります。そこでこれをお読みの受験生が、学問と実際の現場で起こることの矛盾にぶち当たるかもしれません。実際私の友達にもぶち当たった人を何人も見てきました。ここに書かれているのは、あくまでも入試問題を解く上での理想に過ぎません。現実はもっと非常で残酷なのかもしれません。私は医療従事者ではないのでわかりませんが、ただ一つだけ言えることはどんな時でもどんな苦しい時でも前を向こう。そのために人間の目は”前”についている。」

 というわけでがんばれ受験生。そして適当に自分をいたわろう。

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