2015年9月30日水曜日

株だよやっぱ株だよ株仲間だよ田沼意次


 どうもこんにちは、松井塾塾長の松井です。

 本日は、田沼意次(たぬまおきつぐ)についてお話していきましょう。

 田沼意次は、ワイロ政治として批判されたことでも有名な人物ですが、目の付け所はすごく良かった人でもあります。

 田沼意次の政策

 田沼意次は、徳川吉宗のように農民を中心とする政治、農業主義から、商業主義、商人の力を利用して、商業の政策で景気の回復を図ろうとした政治家の一人。これは、時代が悪かったと言ってもいいし、民衆がよく理解できなかったということもあります。

 田沼意次株仲間(かぶなかま)という制度を作ります。

 株仲間とは、商人たちに株仲間という特権を与える代わりに、税金を支払わせるというシステム。

 江戸川区ん「株仲間の特権ってなんですか?」

 松井塾塾長「株仲間の特権というのは、もし、大根を売る業者が沢山いたら、みんな競争してしまう。そうすると価格競争を仕掛けることになるので、大根の値段がどんどん下がる。そうすると、給料をもらえない労働者や、失業者が大量に出ることになってしまう。だから、あらかじめ、価格をこれ以上下げないようにしましょうという決め事をする。これが、株仲間。」

 江戸川区ん「すごい、良いシステムじゃないですか?」

 松井塾塾長「ところが、価格の競争がないと消費者から見れば、どこで大根を買っても同じ値段になってしまう。消費者の立場から見れば、不当に高い大根をかわされてしまうことになるので、もっと値段を下げろよ。商人ボッタクリで汚いということになります。」

 篠崎くん「あーなるほど」

 松井塾塾長「しかもここで運悪く天明のききん(てんめいのききん)が起こってしまう。天明のききんで、みんなが食べ物に困っているぐらい貧乏しているのに、商人たちは、株仲間を使ってボロ儲けをしているように見える。けしからんというわけになる。」

 篠崎くん「あーそうか。」

 松井塾塾長「その結果、田沼意次は失脚してしまうという状況になってしまいます。」

 というわけで結論

 田沼意次商人の力に目をつける。 株仲間を認める代わりに税金を取る。 天明のききんの影響で失脚(しっきゃく)

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